2015-01-01から1年間の記事一覧

名を棄てる神

連休も終わり、世の中の常の動きが戻ってきた。私の生活にはあまり関係ないが、それでも落ち着きや静けさが戻ってきた。箱根の大湧谷あたりでは火山活動の活発化のために立ち入り禁止になって、ニュースでは閑散とした名所を映している。 聖書を読み込んでい…

終わりと始まり

ハナミズキの花も終わりに近くなった。欅はますます青青している。バレリーナのプリセツカヤが高齢で亡くなった。踊りは実際に見たことがないけれど、自伝を読んだことがあり、本を大々的に整理したときに手放したのが残念だ。手元にあれば追悼読書をするの…

四ツ谷で

昨日はひさびさに四ツ谷に行った。いつもながら土手の緑が青青として日光が燦々。家族づれなどがのんびり散歩をしていた。赤坂や銀座界隈がしばらく行かないとどんどん変わっているのに比べ、四ツ谷という街は小さいせいもありあまり変わらない。 見附交差点…

久々のバレエ

昨日は、本格的なバレエを見るのは十数年振りで、上野の文化会館へ行った。前から気になっていた、英国バーミンガム・ロイヤルバレエ。見たのは「白鳥の湖」。 私はバレエを見るのが大好きだったのだが、劇場へ行くとパニック障害を起こすので、長らく行けな…

Kings

晴れと雨の交替の日和もそろそろ終わって、しばらくは晴天の爽やかな日が続くようだ。桜が終わると今度は一気に五月つつじが芽吹き始めた。冬のあいだはおとなしかった猫たちも、元気いっぱい草原で跳ね回っている。 1週間ぐらい前だったか、清朝のラストエ…

事実の子

このところ一日おきぐらいに、暖かい陽射しのある日と雨や曇りの日が続く。ベランダの外の八重桜は濃いピンク色で桃の花のようだ。1年たってこちらの暮らしにも馴染んできた。メトロポリスに近いが半分田舎のような土地柄は、利便性があり、田舎ならではの…

メールアドレス

ここのところ異常な寒さが続いて、まるで冬のよう。ちょうど一年前ここへ引っ越してきたときは、まだエアコンを設置していなくて、小さなファンヒーターで困らないぐらいの「花冷え」程度だったが、今年は真冬と変わらない気温である。 統一地方選も半分終わ…

白桃の缶詰

昨日は、時ならぬ雪がこちらでも降って、底冷えのする寒さで、終日家に籠っていた。今日は朝から晴れたけれど、まだ寒さは続いており、防寒用の衣類が必要だった。それでも、ここのところ、見かけていなかった黒猫やら本当に久しぶりの茶虎が朝から、のしの…

if

電車に乗っていると、まだ竹やぶや雑木林がのこる田舎であるこのあたりの風景のなかに、あちらにもこちらにも、霞のような桜が見えて、深山の掛け軸に桜が散見されるような風情があって、眼を楽しませてくれる。 人生のなかでいろいろなことがあろうとも、重…

世間並みでない

昨日、今日と、お花見をした。どこも家族連れでいっぱいだけど、私は昨日は近所の公園でひとりでのお花見、今日は母のホーム近くの桜で有名な公園で。その公園は、ウチの近くの公園と同じく、米軍基地だったものが日本に返還されたもので、その近所には、い…

独逸の翼

明日からは初夏のような、暑いぐらいの日がやってくるそうで、寒さの嫌いな私にとっては、「ああ、暑い」と言えるような季節がやってくるのが嬉しい。ハクモクレンがそろそろ終わりかけて、桜が五分咲きぐらいになってきた。 なんだか世の中がどうかなってい…

葉山と渋谷

昨日は、葉山の美術館での金山康喜展の最終日だったので、ふと思い立って葉山まで出かけた。金山は若くして亡くなった富山の画家で、あまり知られていないが、半ば伝説的な人。カーテンを引いてローソクを灯していつも制作していた。ローソクの火のカーテン…

春愁

今日は皆既日食、スーパームーン、新月に春分が重なる、珍しい日なのだそうであるが、現在午後5時近く、いつもと変わらぬ夕暮れどきである。天体はひとの意識にそれほど影響するものなのか、どうなのか…。 昨日は、2ヶ月ぶりに銀座の主治医のところへ行っ…

匂い香づくり

今日は5月上旬の気温だと予報で言っていたが、文字通り、初夏のような陽射しと暖かさだった。というより、午後は暑いぐらい。歩いているだけで汗ばむような陽気。コートなしの人が多かったが、用心深い私はまだコートを着ていた。 今日はこちらのデパートの…

消えた本

都内ではハクモクレンが咲いたそうで、ハクモクレンが咲くと、10日ぐらいして、桜が開花するのだそうだ。家の近くではずっと梅が咲いているが、桜の季節も近い。「彼岸過ぎまで」という言葉があるぐらい、お彼岸を過ぎると、一足飛びに春がやってくるのは…

三月のみぞれ

また日本列島は大荒れで、寒い。今日は風が強くて、おまけに気温も低いので、冬に逆戻りしたみたいだ。今、午後4時ぐらいだけど、雨が降ってきたと窓外を見たら、みぞれのようだった。芽の出たチューリップのプランターやヒヤシンスの鉢を、風よけになるよ…

心臓

心臓の具合が悪いみたいで、平地を歩いていても、息がきれる。急いで、予約を入れてもらって、循環器の専門医で今日検査を受けた。心電図は異常がないのだが、肺とか血管系の病気、甲状腺の異常も可能性としてはあるので、まず血液検査をした。 不整脈はもと…

臍の緒

昨晩は豪雨だったらしく、朝起きたら、ベランダ前の原っぱにある溝いっぱいに水が溜っていた。朝方はぐっすり寝ていたようで、雨音に気づかなかった。 今日の東京は19度まで気温が上がり4月上旬の陽気ということだったが、朝方の雨の影響か、地面はひんや…

香りと霊感

今年の冬はひどく長く感じられる。これほど春を待つ気持ちになる冬もない。今週で2月も終わるので、あとひといきというところなのだが、これは孤独のうちに暮らすことから、よけい長く感じるのだろう。もちろん、その厳しさのなかから学ぶことも多い。けっ…

怪しい正教文学

昨日はひどく冷え込んだが、今日は一転して暖かな春のような日だった。それでも午後からは雨模様になったが。 午前中は日よけに使っていたスダレが窓の手すりから抜け落ちそうになっていたので、 紐で固定するのに時間を費やしてしまった。窓際には机があっ…

モンテーニュとラ・トゥール

久しぶりに明るくよく晴れた日。ベランダの向こうでは、掲示板にあったように、植栽剪定のための作業がせっせとおこなわれている。枝などが重ねて積んであるのが見える。このあいだ、大々的に草取りをしたあとは、猫達の姿がしばらく見えなくなったが、また…

ディレンマ

昨日の夕方から、くしゃみが続いたり風邪をひいたのでは、と思わせる症状があったのだが、たまたま見た「まぐまぐ」の記事に、「冷えのぼせ」というものについて、鍼灸師のひとが書いていて、風邪や花粉症ではなく、寒さによる粘膜等の乾燥ではないかと思い…

タタールの平和

今朝の寒さは格別で、寒さが底を打ったという感じの、冷え込みだった。昨日今日は、寒いというよりは、空気がびりびりしているように思える。ダウンコートのファスナーが噛んでしまったので、北国を去る時に買った、重量級のアウンコートを着てエスキモーの…

浅学非才

一時期より悪夢を見ることが少なくなった。外的な状況は苛烈なことが多いのであるから、悪夢のうちのかなりの部分は自分の内的な葛藤ないし、不安が投影されたものだったのだろう。しかし、全部が投影かというと、そうでもないかもしれない。 さて、ヒゲの殿…

オルフェオ

列島はまた冷え込んで、明日は首都圏でも雪になる模様。夕方になり、寒さが増してきた。 池田理代子氏の長編漫画「オルフェウスの窓」をざっとだが再読した。 昔読んだときは、ドイツ南部のレーゲンスブルクの音楽学校の窓の伝説や恋の数々が印象的で、予想…

日本的基督教

なんだかな〜と思うことが多い。何が本当で何が正しいのか。ただ、世の中の表に立っているひとたちが、かなりおかしいと思うことが多いのだが、ネット言説もそれなりには偏っていたりもする。だから自分なりの軸が必要だ。 昨年逝去した井上神父の著作集が出…

このブログ

そんなことを気にするほうがどうかしているかもしれないけれど、このブログは訪問が途絶えることもあって、そんなときはひどく不安になる。 どういうことだろうか、とあれこれ、考え、もうひとつのブログの検索とも合わせていろいろ考えてみるが、よくわから…

蠟梅と古い物語

この連休はよく晴れた。よくいく茶亭で景色などをうちながめて過ごす。 茶亭の庭に出ると、蠟梅の花が咲いていた。梅の枝も膨らんでいる。 2、3人着慣れた着物姿の老婦人が庭をそぞろ歩きしているのも、風情がある。 梅が枝も膨らんでいる。 新しく届いた…

善と悪

寒い寒いと言われていたけれど、それほど寒くない今日。夕方4時に銀座のクリニックで3ヶ月分のクスリを貰うアポイントもあり、どうせならまとめてと思って、朝から渋谷のインディーズ映画館に足を伸ばした。 ル・カレ原作の映画「A most wanted man」を見…

三が日

三が日も過ぎて、日曜日とはいえ今日からは普段の生活が少し戻りつつある町の気配。 お正月になると、急に日本情緒復活みたいな雰囲気に国を挙げてなるのがおかしくもあるが、テレビで歌舞伎を見たり、だらだら駅伝をみたり、デパートの前で獅子舞に遭遇した…