今日は気温が上昇して、3月の様な陽気。梅がまっさかり。ぽかぽかとは言えないけれど、厳しい寒さがゆるむと、こころも和む。思い切って、vaccを受けることにしたが、こんなことなら、皆が打ったときに打っておけばよかった。その頃なら、近所のクリニックでも受けられたのに、少し遠出をして、行政のセンターみたいなところへ行かなくてはならない。
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つつがなく、というより何事もなく、3が日も今日まで。とくにすることがないので、大公園まで散歩に行った。
今日は割合暖かで、日本庭園をのぞむ茶亭で一服、お茶とお菓子を。池には小さな瀧が岩から
流れ落ちているのだけど、その小瀧の音だけがさらさら、さらさらと、静寂を一層強める。
咲き始めた紅梅が春の気配を感じさせる。お正月というと、年が改まるだけでなく、「新春」というように、春めいているのも、淋しい日々を送っている身には何がなし嬉しい。
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木々もほとんど落葉していて、1、2枚だけ残っていたりする。
人生にはいろいろなことが起こるとは思っていたけれど、晩年になってこんなに孤独になるとは想像もつかなかった。
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このところ、小春日和が続いている。朝晩は冷え込むけどそれでもさほどではなく、昼間は上着がいらないぐらいのポカポカ陽気で、半袖のTシャツの人などもいたりする。そんな風でも自然は定石どおりの進み方で、半袖のひとにも、落ち葉が降り注ぐ。
以前から、秋にはBeaujolais Nouveauを飲むのを楽しみにしていたが、今年は欧州での戦禍もあって、かなり高価なものになったみたいだ。近所のスーパーでもハーフボトルしか置いてないし、数も少ない。
今日は耳鼻咽喉科に行った帰りデパートに寄ってNouveauを見てみたが、去年と比べてやはり高い。
Nouveauなんて、と以前は食通はバカにしているが、私はこのフレッシュなジュースみたいな味わいが好きで、癖のないのがかえって美味しく思う。
味を試してみたいので、簡易包装のものを買って、それに合わせるのに(というか合う種類でもないけど)別の売り場にあった「杣人(そまびと)飯」というのを買った。奈良、吉野の、と銘打ってあり、文字どおり「そまびと」の食事らしいが、一体全体、木こりがこんなふうなちらし寿司を食べるのだろうか…。
根菜類やシイタケの煮付けや卵焼き、鯖の焼いたものや、穴子などが、小片になって、ちらしてある。穴子が予想外に美味しかったが、昨日テレビで見た、値上げにも抵抗している、人気の「ふわふわ穴子重」のお店のことを思い出した。穴子の卸業者というのが店まで持ってきていて、「こちらも値上げしたくないけど…」などと言っていて、穴子は養殖物がないことを初めて知った。
「杣人飯」の製造元を見てみると、「国立市」なんて書いてある。つくっているのは首都圏なんだなあとちょっとがっかりだが、押し寿しとは違うのでそれは仕方がない。
国立に行ったことは数えるほどしかないが(大学ぐらいか)、北国の麵麭屋が国立に支店を出しているらしいし、某東欧国の教会などもここに「出店」した。
そんなことを、「木こりめし」を食べながら考えた。
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寒暖の差が大きいのも、ようやくおさまってきたようで、落ち着いた秋らしい日が、ここのところ続いている。なぜかこの土地は欧州の高緯度地方みたいな、夕暮れの色に、黄昏時は染まるのである。フィルターがかかったような暮れ方の陽光が本日最後の不思議な色を見せている。
今日、池袋に出たのだけど、なぜか土曜日にもかかわらず電車がひどく混んでいた。どこかから出てきたような群衆の流れがあって不思議に思っていたけど…。
今しがた、テレビをつけたら、その理由がわかった。サンシャインシティで、「卵かけ御飯食べ放題」というイヴェントがあったとか。多分その帰りの人の波だったのだろう。
全国各地から集められたブランド卵を好きなだけ自分で割って御飯にかけて食べる。4個や5個ぐらいのせているひともいるし、また、御飯もおかわりをすればどれだけでも食べられるけど、おかわりはないのかな…。
夕方のニュースは紅葉狩りや、この卵かけ御飯イヴェントがメインで、日本は平和だな〜と思われたことだった。