2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

こころ

武蔵の国の秋は欅が赤みのある黄金色に輝いて、美しい。二冬を北国で暮らしたことと、以前より自然に囲まれた田舎暮らしなので、樹木や陽光の美しさにはっとすることがある。 意外にこの市にもお寺が多く、武蔵観音霊場の札所になっているお寺があちらこちら…

日本的霊性

鈴木大拙の本と同じ題になってしまった。 ****** 時間ばかりが虚しく掌からすべり落ちていく。そして毎晩の悪夢。 こんな夢は自分の不安の投影だと思おうとするけれど、時には、危険を知らせてくれたのでむげに無視することもできない。 現実と虚構が…

エアコンが寝室にはないので、寒い。物置から小さなストーブ(ファンヒーター)を出してきた。たまたまフランキンセンスのインセンスを入れておいたトラピストックッキーの缶が隣にあったので、匂いが移ったようだ。 ヒーターをつけると、部屋じゅう香りが漂…

御嶽山の噴火でのこと。ある青年が頂上の岩陰にたまたまいっしょに避難することになった小学生の女の子が寒さをうったえたので、自分の着ていた緑色のパーカーをあげた。怪我の手当もしてあげたという。その後、ふたりはばらばらになり、別々のところで亡く…

心労の上に病気が重なり、メールも無視される人間関係の破壊。その上に連日の悪夢で、やっと生きている。いや、生きているのが不思議だ。そういうことさえ、言えなかった。さみしい、辛いとさえ誰にも言えなかった。

どうしてこう、うまくいかず、心労ばっかりなのだろう…。

寂しいことだけれど、「大切なお友達」の関心はどこかへ行ってしまったみたいだ。私の書くものがつまらないのかもしれないし。さようなら、ということなんだろうか。

若者

桜の香りの落ち葉がひとひら、ふたひら、舞い降りる季節になった。台風のあと、我が家のベランダのゼラニウムはいっそう元気になって、毎朝、新しい花が開く。ラヴェンダーも新たな枝が出て来た。 近所にある市役所の食堂で、当地名産の里芋を練り込んだうど…

世界晴

到来する前から騒がれていたスーパー台風19号、海外ではヴォンフォンと言われているようだが、の過ぎていった関東平野の朝。たしかに昨晩真夜中ごろの降雨は尋常ではなかった。家のベランダの雨樋もゴーゴー音を立てて流れ、ベランダ下のときどき猫がやっ…

亡霊

台風は沖縄を通過しているらしいが、こちらは寒くなっている。昨日も一昨日も暑いぐらいの夏のような日だったが、一転して、ひどく肌寒い。セーターが恋しい。セーターと読書にふさわしい季節が到来した。 古書店に注文した、エドワード・ラジンスキーのスタ…

マムレの木の下で  

このブログには、読まれなかったために、「下書き」扱いに戻し、保存してあるものがたくさんある。 ニコライ堂で、お盆の頃に若い司祭M師が急逝されたが、どうも記事や写真を見ると、私が以下の戸外でのお祈りについて、これは何ですか?と訊ねた際、教えて…

回廊

金木犀を愛した縁ある作家のこんな文章を著作巻末に見つけた。 「生きているということは、怖い絵ばかり陳列した美術館の中で迷子になっているようなものだ。他に人っこ一人いない回廊を手探りでさまよううちに、同じ絵に何度も出くわして、何度も怖い思いを…

笛吹き

テレビでは台風が浜松に上陸したということで、災害情報を時々刻々伝えているわけだが、先週は御嶽山、今週は台風というように、必要以上に半ば慣性のように流しているのには疑問を感じる。 出社するとか、外出を変更するとかは各自判断すればよいわけだし。…

花と虫と落ち葉と街と

再び、超大型台風が近づいており、南方諸島ではもう暴風雨だが、こちらはまだ静か。きのうは、夏が戻ったような暑い日で、片付けようと思っていた日傘がないと歩けないぐらいのギラギラした陽射しだった。 昨日の朝、住宅にあがる階段のところにカマキリがい…

古書店

気温が上がったり、下がったり。昨日は暑かったが、今日はまたひんやりしている。明日はまた29度ぐらいまで上がるそうだ。 20代のころに読んだ本をどうしても読みたくてネットで探していたが、アマゾンの古書では7800円という高値がついていたのだが…