独逸の翼

明日からは初夏のような、暑いぐらいの日がやってくるそうで、寒さの嫌いな私にとっては、「ああ、暑い」と言えるような季節がやってくるのが嬉しい。ハクモクレンがそろそろ終わりかけて、桜が五分咲きぐらいになってきた。

 

なんだか世の中がどうかなっているのか、おかしな事件ばかり。去年のマレーシア航空機失踪もそうだし、今回のgermanwingsの墜落事故も変な事件だ。

 

しかし、私が今回おかしいと思うのは、いかに急峻な山岳地帯だとはいえ、墜落してから1、2日ぐらいで生存者なし、という宣言が早々に出たことだ。南方まで遺骨収集に行く日本人と違って、カルチャーもずいぶんと異なるのだな、と感じたのだったが、その後の、ボイスレコーダーの分析結果からの副操縦士による故意の降下墜落であるという断定も妙に早く感じた。

 

普通ありえない事態であるからこそ、本来だったら、結論を出すにはもう少し時間がかかると思うのだ。まるで最初からすべてシナリオがあるみたいに、断定されていってしまう。もし、彼にうつ病歴があっても、あるいは恋愛問題で悩んでいたとしても、それだからこういうことをしたと、ダイレクトに異常行動に結びつけるのは拙速ではないか。

 

「死人に口なし」で人権問題でもあると思う。

 

自分の第六感でしかないが、航空機事故として、この結論のスピーディーさはどこか奇妙である。

 

まあ、だからと言って、では誰が何をどうしようとしたか、推論することはもっと難しいが、「ロシア皇帝は生きていた」みたいな、とんでもない背景があるのかもしれない。

 

そもそも、機長がロックアウトされた、という第一報はニューヨークタイムズによるもので、事故現場に当たる欧州紙ではない。日本ではそのころまだ、テレビでは、搭乗したとみられる二人の日本人のプロフィールがわかりかけてきたばかりで、朝のワイドショーなどで話されている程度の段階だったのだ。

 

証明はできないけれど、今の世界はある異常なシナリオによって動かされているのだろう、おそらく。そうでなければ、こんなに非常事態が多発するわけがない。

 

教皇フランシスコは自分の在位が2、3年から長くて5年とこのあいだ言っていた。もうすでに2年経っているわけだから、長くてあと3年、短ければ、そろそろ、ということだってあるかもしれない。

 

飛行機の墜落どころか、世界は巨大な渦に向かって急降下しているということなんだろうか?