蠟梅と古い物語

この連休はよく晴れた。よくいく茶亭で景色などをうちながめて過ごす。

 

 茶亭の庭に出ると、蠟梅の花が咲いていた。梅の枝も膨らんでいる。

2、3人着慣れた着物姿の老婦人が庭をそぞろ歩きしているのも、風情がある。

 

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梅が枝も膨らんでいる。

 

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 新しく届いた「最後の皇帝」についての本をパラパラとめくったら、ラスプーチンを淫祠邪教に染まっていると告発した故郷の司祭のことが書いてあって、筆者は、皇帝の庇護を受けている彼を一介の田舎司祭が告発することは難しい、大きな力が働いていたのでは?として、皇帝叔父のニコライ大公ではないかと推測している。

 

筆者は元特派員で、ロシアのメイソンについての本をしばらく前に読んだが、バランスがとれていて、いつも感心する筆致だ。

 

このあいだから読んでいるイコンの本のほうでは、まあ、小説仕立てなのでなんとも言えないが、ツァーリツァやオリガはイタリアへ落ちのびて、これらはヴァティカン、とくに、ピウス12世のガヴァネスだったマードレ・パスカリーナがすべてを取り仕切っていたという話。掌返しされて、オリガも貧窮のうちに亡くなったとか。しかし、これらすべてのことは、「right time」がこないと表に出すことはできないひみつらしい。サポートしているのは、某結社。普通に読むとなんだかダビンチコードみたいな話なのだが。

 

 

実は正確にはラストエンペラーは一日だけ帝位についたニコライの弟、ミハイル大公ではないのかと思うのだが…。

 

T翁についても、本当は父親のことはよくわからないのだ、皇帝に近いひととつるみ先生がいつか言っていた。ミハイル大公は年齢的にも、T父に近いけれども…。そういえば、氏素性がなんだかわからないひとではあるが、単に本人の願望だったとは思っているけど。

 

そういえば、そろそろT翁の命日がくる。天気予報ではくさつが定点でよく出るけど、毎日氷点下の厳しい日々だ。春を待つ日々の彼の詩があったなあ…。