さっき、今年初めてのセミの鳴き声を聞いた。「ああ、夏がやってきたんだなあ」と感慨が深いものの、私の脳内カレンダーは、この奇妙な生活が始まった17年の晩秋ぐらいから冬、春、夏…という繰り返ししか、ページを繰れない。

 

ここしばらく、幻覚や幻聴についての、一般的にも有名な神経医の本を読んで、これらのものが精神疾患と間違われやすいし、本人もそう思い込んで怖れて人に言わないことが多いことを知って、少しは安心した。

 

とはいえ、昼夜を分かたず、工場騒音のような低音の伴奏を伴いながら、暗い未来を歌う「彼ら」の存在がもう3年になり、精神的にも肉体的にもだいぶ疲れていることは事実。

 

禁止事項(それさえはっきりしないのだけど)を破れば、必ず何かが「リヴェンジ」のように起こったりするので、ためらうことが多いのだけど、それでは生きていけないので、今日からは禁止されているフィジカルなエクササイズを少し始めた。なぜなら、以前はそれで体調を保っていたのに禁止されてから月日が経って、足腰が衰えたり、膝を痛めたり、耳のトラブルに見舞われるようになったので。

 

「この奇妙な世界」や「スピリッツ」は、地つきの神々で、外国のものを憎んでいるようだ。

何かというと、「ローマ字貧困」と歌う。「貧困」とは愛着のことらしく、なぜ貧困というのかは不明だが、富や繁栄の反対という意味なのか。