私が陥っているこの奇妙な世界に比べれば、ある意味、不遜だけど、コロナはたいしたことではない。

 

あらゆる食べ物が制限され、それも指定ははっきりせず、でも破れば譴責されたり、夕方から夜じゅう、譴責が続く。

 

「あれを食べたから…このようになる」「…あのようになる」というように。私の生殺与奪、社会的生命はすべて「彼ら」が握っているようであり、けれども、これを誰に話すとしても狂気、あるいは思い過ごし、神経衰弱としてしか相手にされないことだ。

 

昨晩の足裏のちょっとした切り傷の出血が今日になっても固まっておらず、こんなことは普通考えられないことで、病院へ行きたいけれどもそれも禁止されていて、行けばおかしなことが起こる。長い距離は歩けないのでタクシーでなくては行けないけれど、タクシーも禁止されている。

 

電話やメールといった通信の問題はもう数年来あって、届かないことも多い。