空梅雨

今年は空梅雨なのだろうか、こちらは梅雨入りはまだというものの、雨降りの日はほとんどない。

 

その分湿気がないので、衣服のベタつきもないし、外を歩いても陽射しは強いものの、

風は爽やかである。

 

半径200メートルぐらいの圏内のみに文字どおり棲息している私だけれど、その中で有形無形いろんなことが起こって、まさに急坂を登っているかのごとくだが、それでも、その坂を降りるつもりは毛頭ない。

 

現実はおとぎ話のようにきれいごとではすまないが、それでも、毎日のように降ってくる難事をかき分けて進んでいくのは、ある種神話に似ている感じもなくはなくて、自分のことではあるが、興味深くも思っている。

 

しかしそれはあくまで自分の「戦い」であって、このあいだからのように、おともだちに苦境を訴えるのはフェアじゃないな、と思うようになった。

 

以前、ずっと前だが、何かの話で、おともだちが、「それは僕の問題だから」といって、私はその問題(何だったか忘れたが)に関係がないのだ、という、言い方をしたことがあり、それを聞いたときに、はっとしたことを思い出す。

 

それと同じようなことかしら、と。