2月も最後の日。すいぶん暖かくなった。今日は「ビスケットの日」、また「バカヤローの日」でもあるのだそうだ。かつての、吉田首相のバカヤロー解散にちなんでいるとか?
おなかの調子が悪いので、お昼はお粥にして、梅干しを食べたが、梅干しの美味しさが文字通り腹にしみ通る感じだった。なんでも食べられるときは食事のシメとしてつまんむぐらいなので、味わいがわからないのかもしれない。
このところ毎晩のように見ているのが、青島の猫たちの写真だ。青島は愛媛県の長浜の沖合いの小さな島で島民より猫の数が多い、「猫の島」として世界中から観光客がやってくると聞く。
ここはクルマも自転車もなく、犬もカラスもトンビもおらず、人間もお年寄りがほとんどなので、猫にとっての天敵がいっさいいないせいか、ここの猫たちは皆外猫だが、とてものんびりした感じなのである。
また、近親交配ということなのか、似た感じの猫が多く、顔もなんとなく愛くるしい猫が多い印象で、見ていてこころがなごむ。夜就寝前はだいたい青島の猫を見ている。
島には宿泊施設もないので、対岸の長浜からフェリーで日帰り、最長でも8時間しか滞在できないし、食料も自前でもっていかなくてはならないらしいが、実に楽しそう。
お昼は猫たちが「おねだり」するので、多めにもっていったほうがいいというアドバイスもある。猫じゃらしなども。http://aoshima.ec-net.jp/long100.html
(どこかで、駅のロッカーに、ある程度はじゃらしを置いてあるとか読んだこともある)
難点は冬場には海が荒れて欠航が多いことで、冬でなくても悪天候だったりすれば島に渡ることはできないことだ。
以前はだから猫達もいつもお腹をすかしていたらしいが、今は全国からキャットフードや毛布といった支援物資が届くので、人相ならぬ「猫相」もおだやかになったという。
同じような猫が本当にたくさんいて、めくるめく不思議な世界である。
あまりに不便なところなので自分で行ってみようとは考えなかったが、どうやっていくのだろうとネット検索したら、いろいろなひとがブログなどを書いて、懇切丁寧に説明してくれている。
東京からだと、松山に飛んで、予讃線に70分乗って長浜に出、そこからフェリーに乗る。小さなフェリーだから、8時間滞在だと帰りの便に乗れないひとも出てくるのではないか。
http://nekonoshima.miau2.net/aoshima-access/
松山は一度空港を使っただけで、観光などで行ったことはないが、「坊ちゃん」の舞台らしい、のんびりしたよい感じのところだった。
一度「猫が島」に行って猫まみれになってみたいなあ、と、今日は熱っぽいアタマで、「ネット旅行」を楽しんだ。桟橋に猫達がお出迎え、なんて、素敵だと思う。観光化されていない「猫天国」がずっと続くとよいなあ、と。