9月1日

今日は防災の日。今年もあと3ヶ月。こちらに引越してから、月半ばで5ヶ月になる。

 ずっと雨模様の日が続き、今日もしとしと雨。

  

朝から野上弥生子の日記を読んでいた(「迷路」とか「真知子」といった小説が結構好きなので)。本屋に行ったついでに、村上春樹小沢征爾の音楽対談を買ってみた。これが結構面白い。村上春樹がLPレコードの時代からクラシックもこんなに聴いていた人だとは驚きだ。

 

野上弥生子などを読んでいると、今の日本では読むに値する本があまりなく、彼女の若い時代の日記のほうがよほど面白いことに、溜息をつかざるを得ない。いわゆる、マスコミというものがなかった時代の話だからだ。

 

古いブログでシュタイナーとかweledaとかについて書いたりしていたけれど、あれは当時の感想で、私自身は、彼らのあまりにも理想主義的な、且つ秘教的サークルの雰囲気が実際のところは苦手である。

 

ライアーも、たまたま間違いで私はアイリッシュハープを習うことになったのだが、ライアーの金属的な音より深い響きがあって、こちらの方が好きなのであった。

 

ブログはだいたい演奏会等の直後に書いているので、距離を置けていない。音楽は音楽として受けとめればよいのであって、最初から「癒し」や「治療」といったコンセプトがまつわりついているのはどうだろうか。

 

「バレエ・リュス」と同じで、シュタイナーもブランド化されて、その高評化がひとりあるきしている向きがあるようにも感じる。たしかに、シュタイナー、ディアギレフ、ニジンスキーといった人々自体は時代を画するある種の天才だったのだと思う。が、その遺産をそのまま継承しようとするところに無理があるのではないだろうか。