今年は桜の開花が早いのだけど、8分咲きぐらいの、この近所の桜を見ても、色も薄いし、なんだか冴えない。

 

ここへ来て、4月でもう7年目になる。あの頃は、ここのソメイヨシノは最後の桜吹雪まで圧巻だったし、すぐそこにある八重桜は一月遅れぐらいで、咲き誇っていたものだった。

 

家の前にあった八重桜が3年前の台風で倒れてしまってからは、残った小さな、痩せた八重だけになって、その分、「目隠し」がなくなってしまった。

 

そもそも、いろいろな「タブー」のために家に閉じこもりがちで生きてきたこの足掛け5年。

コロナのことがあって、世の中全体が「家ごもり」になったことは、ある意味、私だけという

ストレスが減ったけれど、これからいったいどうなるのだろう。

 

たったひとつの行為でも、未来に結びつくという「彼ら」の歌だけど、本当に不思議なことで、行為以前の「思考」でさえも、オーメンとして、眼前に現れるのは、いったい本当のことなのか、私のイリュージョンなのか、さっぱりわからない。

 

たとえば、ある色と色のコンビネーションの品物をネットで見ていたとして、それから、駅前のスーパーに行くと、そんな色の取り合わせの洋服のひとに会ったりするのである。それが時事刻々現れる。

 

私の脳が作り出しているものなのか、外的な力が私の脳や視覚に働きかけているのか、いったいどっちなのだろう。

 

 

 

 

 

 

ストレルから