2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

散りゆく花

朝、欅並木を抜けて駅のパン屋までクロワッサンを買いにいった。 ここはとてもパンが美味しく、多種類つくっている上に、北海道小麦でつくったイギリス風の山型パンも焼いていて、これがとてもカリカリしていて美味しいのである。特別高級仕様ではないのにリ…

小説家の息子

「衣通姫と軽皇子」を読みたくて、また図書館へ行ったのだけど、三島全集はさすがに人気が高くて借り出されているようだった。旧版の三島全集もあったので、それらを探していて、面白いエッセイを見つけた。 「小説家の息子」というタイトルで、長男が生まれ…

みくまの

桜が折からの強い風に吹かれて散っている。八重の桜。それを眺めながら午後は読書に充てた。こんなにゆっくり本を読むなんて久々である。いろいろ考えさせられることがあった。 本は三島由紀夫の全集のなかで、短篇や中篇を集めたもの。近所の図書館で借りて…

桑港へ

5月の終わりに友人に誘われて5日ほど、サンフランシスコへ行くことになっている。 友人は友達の結婚式に出席するためなのだけれど、私はやっと自由の身になったわけだし、出かけるには短すぎる日数なのだけど、サンフランシスコへは行ったことがないので、…

月と花と

引越屋が寒冷時には輸送できないと言った胡蝶蘭の葉っぱだけのものを、別便で郵便で送ったのだが、元気に到着した。郵便の箱には「園芸用品等」と書いて。 ただし、今年はまだ花はない。5年もしっかり咲いていた。北国への引越は一昨年の9月だったのだが、…

タイム・トラヴェラー

北国の家を後にした日は、冬が戻ったような冷え込みで、手袋を忘れた私は、ターミナル駅のホームでかじかんだ手をこすり合わせていた。久々に汽車に乗ったのだった。駅員のダブルブレストのコートが物珍しく感じられた。 北国の鉄道員が紺色の コートの襟立…

雪の朝

今日は旅立ち、当地を去る日である。今朝5時だが、目覚めてみたら、窓外に春の淡雪が舞っていた。一句。 春の雪 苦しみすらも 押し流し 振り返ると、苦しいことが多い1年半だったけれど、私にはこの雪は祝福のように感じられた。 幼きイエスの聖テレーズの…

ミミズのつぶやき その3

三陸鉄道が震災後3年経って、復旧したとの、ニュースがテレビを賑わせている。おかしなことだけど、今、「ニュース」と文字を打ったのがタイプミスして「ヌース」と表示された。「ヌース」だと「精神」や「理性」を意味するギリシャ語の哲学用語となり、関…

ミミズのつぶやき 2

春らしく陽射しが暖かい日。この土地にミミズがいるのか、いないのか、いずれにしてもまだミミズが出てくるような気候ではないだろう。明日からはまた寒くなると言っている。チリ地震の津波のために、テレビはほぼ一日、ずっと津波関係のテロップが出ていた…