手袋

今日明日と梅雨の晴れ間だとかで、気温がぐんぐんあがって真夏のような日。この家は冬はかなり寒いのだが、夏向きらしく、家にいると割合涼しい。周囲に樹木が多いためもある。

 

ちょっと買い物があったので、隣駅のデパートまで出かけた。

 

昔風にいうとサインペンが欲しかったのだが、油性、耐水性とかいろいろあり、ゲル状ボールペンというのもありますといわれたが、ボールペンではダメだと思っていたのに、ゲル状ボールペンというのが、これまで使っていたものに近かったのだった。

 

売り場の女性が親切で、私の要望をきいてくれたり、商品の性質を説明してくれたりして、とても助かった。150円ぐらいのもので、ここまで丁寧に対応してくれて、コスト的にはどうなのだろうとかと考えてしまったが。スーパーなどだと、これほど親切ではないはず。

 

手の甲の日焼けをふせぐための、指先があいている手袋が欲しかったのだが、これといったものがなくて今回は諦めた。ネイヴィか白のレースのものが欲しかったのだが、長さが適当なものがなかった。

 

以前美術館のショップで買ったプリーツ状のシルクのお洒落なものを持っているのだが、私が行ったときは朱赤と黄土色といった妙な色のコンビネーションのものだけが残っており、手を入れた感じはまことによいので買ったのだが、どうも赤というのは手先だけが目立って、落ち着かない。

 

最近は、自転車などに乗ったりする人、腕を焼きたくない人用の肘より上の長さの手袋のほうが品数が多いのだが、こんな暑苦しいものをするのだったら、ゆったりした長袖のブラウスとかを着たほうがよっぽどいいと思う。そんなロングの手袋は遠目にみると、まるで夜会服用みたいで、おかしい。だいたい、これをはめるひとは、自転車乗りのおばさんであることを考えると…。

 

今は、日焼け防止とか防寒用としてしか普通は手袋をしないけれど、昔の映画などを見ると、正装だとだいたい手袋をしている。そういうドレスコードがなくなったのが、だいたい70年代からのようだ。

 

以前は防寒用としてはニットの手袋をしていたけれど、皮手袋をするようになったら、皮膚にぴったりする快感があって、また、実際手を守るのにも役立つし、手すりなどでもすべらないしで、愛用するようになった。

 

皮手袋に目覚めたのは、以前書いたフランコ時代のスペインのドラマで、ヒロインがいつも素敵な手袋をしていて、目にとまったのだった。

 

フランコ将軍は今では大変な悪者みたいに思われているけれど、以前グレース・ケリーのインタビューを見ていたら、「初めてフランコ将軍に会ったときはとても緊張しました」と言っていたので、意外に思ったものだった。

 

夏に皮手袋ではさすがに「変な人」みたいに見えるので、それはしないつもりだけれど。