最近はあまり読書をしなくなったが、ふと思いついて、若きウェルテルを手に取った。初めてOに行った時に、書棚から借り出してそのままになっている4冊ぐらいの本の一つだ。

ケースに入っているのだが、実際に手に取ったのは初めて。扉のページに蔵書印が押してあるのに気がついた。また、最初の方だけだけど、付箋が4、5本立ててある。私が読んだのだろうか。でも、記憶がない。

私はウェルテルをちゃんと読んだことはなかったから、今回読み始めてみて、改めて、優れた作品なのだなと思った。パラパラ読みをしてみると、啓蒙主義時代の作品らしく、ウェルテルの墓には牧師は誰も来なかったとか、ウェルテル自身が遺書にサマリヤ人だけが、墓のそばを通るだろう、と書いている。