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生前退位の表明

NHKの夜7時のニュース直前の天気予報を耳で聞きながら、お皿を洗っていたら、ニュース速報のチャラランという音が。なんだろう、また都知事選で新たな候補者でも出たのかと思っていたら、天皇が「生前退位」の意向を示しているとの驚きのテロップが。

 

それからすぐ画面は7時のニュースにうつり、「独自」というマークが出ていたから、NHKの「スクープ」なのだろう、天皇に生前退位の意向があるということを、解説者が出てきて喋っていた。

 

この話は、数年前から天皇が出していたのだという。そして、タイムスケジュールとしては、これから数年のあいだに、退位したいとの意向らしい。天皇の仕事にふさわしいことが高齢によりだんだん難しくなってきたというのが理由だが、皇室典範には退位の規定はなく、明治以降、退位した天皇はいない(大正天皇摂政宮をたてて、退位はしなかった)

 

NHKはすでに知っていたはずなのに、ニュースの直前に「ニュース速報」みたいなかたちで流すのは、いかにもNHKらしいあざといやりかたであるが、やはり突然だったので驚いた。

 

多分、これから皇室典範の改正とか、具体的なプロセスに入っていくだろうし、前からあった話だとしても諸般の事情の限界というか、タイムリミットだったのだろう。

 

ニュースでは、20年のオリンピック前に退位すれば、「皇太子さま」が天皇としてオリンピックを迎えることになるわけで、と言っていた。

 

国内では、長期療養の皇太子妃に対する風あたりが強く、天皇夫妻はどう思っているのかはわからないが、「譲位」のスケジュールを示すことにより、ある意味、皇太子夫妻に決断を迫っているといえなくもない。あるいは、そうしないともうダメだという、最後の手段として表明がなされたのかもしれない。

 

今のようなかたちで、なし崩しに、ある日崩御ということになり、収拾がつかない事態になることを避けるためか。

 

いずれにしても、なぜ今という気がする。

 

改憲勢力がほぼ圧勝して、憲法改正が視野にはいってきた今、自民党憲法草案で「元

首」と規定されていることもあり、ささやかな抵抗なのだろうか。”リベラル天皇”の本意はわからない。

 

問題は、そうでなくても批判が多い皇太子夫妻が、この改憲という荒波に対して賢明に対処できるのか。これまでの、トラブルを見てきて、それは無理という印象があることだ。

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