たったひとつの行為、おともだちからもらった小さな写真集を開けたことが、おともだちを私から遠ざけて別の女性を呼ぶことに。すごく悲しい。なぜあの本を開けたのだろう。遠い、遠い、おともだちは遠い。朝、こちらに向かってくる赤い汽車はこれだったのだなあと。でも、忘れないで、決して、決して。おともだちのいない人生には何の意味もないから。