モノを処分すること、それが自分の「運命」を決定するような「システム」になっていれば、ほんの些細なゴミさえも簡単に捨てられなくなってしまう。しかも、その意味さえわからない。
たまたま遭遇する人やモノが同じく、運命の岐路の選択と関わってしまうような濃密な時空に生きていれば、極力人を避け、息をするのさえ憚られる。そんな世界に私は生きている。
そうすることだけが、「生き残る」ためのすべだという。
ふと、また、前世でいったい何を私はしたのだろう…これほどまでに苦しまなくてはならないとは、という思いが湧いてくる。これは贖罪なのだろうか。
拳で自分の胸を打つ。