食器 続き

昨日のお皿のこと、そのあとよくよく考えてみた。食器がないわけではないと書いたけれど、食器棚を適当な何かないか探してみたら、北国を出るときにコンパクト化するのに大量処分したこともあって、そんなに数も種類もない。

 

実際は使えるようなお皿はそんなにないのであった。小さな銘々皿のようなものは割とあるけれど、普段の食事はそれだけでは不便だし。

 

いろいろ考えると、重いことを除いては、あのお皿がサイズ的にも便利なのであった。

 

私はもともと、凝った食器で料理を出して薀蓄をかたむけたりするのを聞くと疲れて料理がまずくなると思っているほうで、白いお皿で全然構わないタイプなのだが、一人ぐらしでだらしなくなっているのではという懸念がどこかにあって、そこでたまたま目についたのが白いお皿だったというわけである。

 

思考が極端に振れた、のだろう。家を綺麗に整えて暮しているおともだちに対するコンプレックスもどこかにあったのかも…。

 

実際、一人暮らしなので、その上で切り分けながら残しておいてラップをかけて冷蔵庫に入れたりするのに、ちょうどよいサイズ、硬さなのである。それを使わない手は実際ないだろう。

 

私自身は雑誌に出てくるようなテーブルコーディネートが素敵とか、そんな趣味はまったくといっていいほどない。

 

贅沢好きで、キラキラした都会の文化が好きなように見えるかもしれないが、そうした文化めいたものを、むしろ浮薄な虚像として嫌っているのが私であるから。