郵便局で

台風10号が接近中で、朝から雨。黒猫がちょっとだけ顔を見せた。

 

昨日郵便局に用事に行ったのだが、書類を書き込んだりするデスクを占領している女性がいて、紙束が積んである。そばで女性局員が、大きな紙にここの住所みたいなものをローマ字の活字体で丁寧に書きながら、「間違えないように書いてくださいね」とその女性に念押ししていた。

 

紙束をチラ見すると、国際送金用の用紙である。事情はわからないが、多分自分の住所をローマ字で書くことができないこの女性のために、お手本をつくって、それをうつさせようとしているのだろうと推測する。たくさんの紙があったので、10件前後、送金をするようである。

 

そうしているうちに、痩せた男性がやってきて、手伝うわけでもなく、彼女が大変そうにうつしているのを横で見ている。女性はフィリピン人か東南アジア人のような外貌だが、男性は多分中国人で、二人とも20代か。周りにたいする配慮が一切ない。

 

私の用事は終わっていたのだが、用紙をとるふりをして、送金先をチェックしようとしたが、ミミズのはったようなきたない字なので、ちらりと見るだけではよくわからない。それでもしつこく眺めたら、送金先にかろうじてChinaという文字が見え、送金先の名前もlongとかhongみたいな綴りだった。

 

こんなにたくさんの送金を中国にしているのかと思うと、金額の多寡はわからないにしても、くらくらするできごとであった。

 

こうして日本は出稼ぎ場所になり、国富が流出してしまうのかと、嫌な気分になった。

見るからに行儀のよくないカップルだったから余計にそう思ったのかもしれないが、

留学生などにも日本は手厚く、国立大学にも外国人枠で入学しているし、私大などでは

留学生に給付される奨学金を彼らが国もとへ送金しているといったことも多いと聞く。

 

日本人の学生に対しては給付型の奨学金はほとんどなく、卒業後の返済に追われていることが社会問題になっているのに。外国人留学生へのゆきすぎた厚遇をやめて、さらに宗教法人に課税すれば予算はいくらでもある。

 

日本人が留学する場合、英国などだと、英国人よりずっと高い授業料が設定されているというように、外国人に対してこれだけ無意味な優遇をしているのは日本ぐらいである。

 

右翼もネトウヨも嫌いだが、日本人の権利優先ということについては、私も彼らと見解は近い。

 

リオから帰ってきたばかりの首相は、1日おいて、今度はケニアに飛び、アフリカで人材育成や感染症対策ためのお金をばらまく計画をブチあげている。彼は歓待されて、自身は大盤振る舞いをするから気分はよいだろうが、それは皆税金なのである。トヨタなど現地進出企業は人材育成プロジェクトで今は持ち出しはあっても、その後の市場をあてこんでやっているわけだからメリットはあろうが、全体としてみると、ザルのようなアフリカへの援助は旧宗主国がやればいいことである。トヨタなど、大企業のほうだけを向いた、経団連御用首相といわれても仕方ない。