こころは

久しぶりに梅雨空が晴れて、暑い日。

 

昨日、新聞を見ていて驚いたが、今年は、Ozakiの「生誕」50年にあたり、記念のトレジャーボックスなるものが秋に発売されるそうだ。

 

尾崎が10代のときにインタビューした音楽ライターが録音したものが膨大にあって、それを編集してCD化したものがメイン、他に、尾崎グッズというか、ギターのピックのレプリカや、写真などが同梱されているという。この内容で、3万円というのは異常だと思う。

 

案の定、このようなあくどい商売の監修者は尾崎のプロデューサーであったSであり、さもありなんと思ったが、アーティストは作品を残せばよいのであって、いつまでもこうしたメモリアル商品を売っていることに、音楽業界の闇を見る思いだし、遺族というのも、何を考えているのやら…。

 

インタビューだったら、文字起こしをして編集し、きちんと本にしたほうがまだよいだろう。いくら肉声だって、歌ではないのだから、何度も聞いても仕方がない。

 

つくづく、尾崎の周りには尾崎ビジネスばかりで、良心的な仕事をしようというひとがいなかったんだな、と思う。

 

インタビューの一部、「やがて、もう僕のことが忘れられてしまって、でも、あるひとが、同じようなことを考えているひとがいたんだな、と僕の曲に出逢ったくれたらうれしい」といったようなことを語っているのが、こころに残った。

 

「居場所」がないと言っていた尾崎。それは私の叫びでもある。