黒猫

昨日は三鷹で雹が降って、10センチ以上も雪のように積もっているのをテレビで見て驚いた。まるで局地的な冬のような光景。今日になっても溶けないので、機械で除雪をしている。こちらも、今日の夜中あたりにまた大荒れになるかもしれないという警報。

 

今日は朝は晴れていたので、散歩していたら、一、二度見かけたことがある猫に会った。一昨日だったか、雨降りの日に、ベランダの下の草地を歩いているのを上から見かけた猫だ。上からだと黒猫みたいに見えるのだが、実は足は白い足袋を4足履いており、胸のところに、胸当てのような白い三角があるちょっと変わった猫。

 

不敵な顔つきの、何かとってもキャラクターのある、けれど、綺麗でもなんでもない野良猫なのだが、今日は少し駅よりの草むらを歩いているのを発見。目が合った。

 

雨の日、上から見た「彼」(彼女?)は毛先が濡れそぼって可哀想だなあと思っていたら、今朝、また遭遇したわけだった。

 

この団地ではペットは飼ってはいけないのだが、前にも虎猫が草むらを虎のようにのっしのっしと歩いているのを見たし、時々犬が吠えていたりする。管理人はいても、2時ぐらいには帰ってしまうので、監視するといっても人はいないわけだ。

 

でも、先日掲示板に、「野良猫にえさをやる人がいるが、敷地内では動物の飼育は禁止されているので、えさをやらないでください」という貼り紙があった。誰かが現場を見て通報したのかもしれない。

 

今日の、「不敵な猫くん」が歩いていたあたりの左手に行くと、私はそこは使わないのだが、ゴミ置き場があって、他のゴミ置き場はみなケージになっていて、施錠されているのだが、ここだけは、オープンエアの集積所なので、きっと、白足袋の黒猫くんは、ここからうまくエサを得ているのだろう。

 

動物を飼えないのは規則だからしょうがないが、「飼育禁止」と看板があるのはいかにも感じ悪く、もし「子どもお断り」と書いてあったら、どういう気持ちがするだろうかと思う。(昔はよくそういう住宅があったようだが)

 

ひとりで餌を探し、雨になったらどこかねぐらを探し、逞しく生き延びている黒猫くん。また会えるといいな。彼に親近感を持つのは、この3年程、二度の転居で「流れ者」みたいな自分と重ね合わせるからかもしれない。