2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

訃報

そろそろ陽が傾きはじめた。この土地は夕映えの色がきわだって見える。なんとも言えない茜色が建物の壁にゆらめきはじめる時刻。 昨日、ピアニストの中村紘子の訃報が流れた。ここ数年闘病していて、コンサートなどもキャンセルが続いていたから、驚きはしな…

お迎え

もうじきお盆がやってくる。昨晩、夜中に目が覚めてラジオをつけたら、あるプログラムが終わるときらしく、死について誰かが語っていた。 どうも「みとり」をたくさんしてきた女医さんらしく、体験したお迎え現象のケースについて話していたらしいが、それは…

梅雨明け宣言

ようやく関東甲信地方も梅雨明け宣言が出た。そういわれると、空の色も雲も違って見えてくる。6月でも、雲の峰がもくもく出ていたりしたのだが。 昨晩は12時ちょっと前に関東地方でやや大きな地震があり(茨城、日立太田震度5弱)、家ではほとんど揺れは…

猫が原

ずっとすっきりしない天気が続いている。家のなかも湿っぽいし、空もどんよりしている。 おともだちのニャンコのようにすごく可愛いとか美貌の猫ではないのだけど、このベランダ下の草原にきているニャンコたちにはほんとうに慰められている。 ニャンコの姿…

ピアニスト

世界は……秘密と嘘でできている。 翁の父パーヴェル・アレクシーエヴィチ・T、職業音楽師(外事警察記録による)。 アンナおばあさんの劇団の座付きピアニストだったわけだが、 M大公の写真をピンタレストで見ていたら、accomplished pianist and composerと…

祈り

今日は本当に3週間ぶりぐらいに、本格的な外出をして、デパートで買い物などをした。ずっと引きこもっていて、なんだかおかしな精神状態だったのだ。 奇妙で不安な夢を見たり、玄関ドアを叩く音や口笛、といっても夢のなかのもので本当のものではないけれど…

無名碑 その2

今日もまた梅雨のあけぬ、肌寒さと蒸し暑さが同居したような、お天気であった。 木々は緑に濡れて瑞瑞しいが、こんな雨の日には鳥たちはどこで雨をしのいでいるのだろう。ここの野良ニャンコたちは、多分、どこかの縁の下で雨宿りをしているにちがいない。 …

無名碑

駿河台のvigilの雰囲気が好きで、ふと行ってみたくなるときがある。あの顔の見分けがつきにくい、薄暮の空間がよい。初めて行ったのもvigilだった。 大勢のひとがいる空間は私の病気の発作がおきやすく、日曜日に出かけるには不安がある。 平日の一般参観の…

世俗主義の蔓延

梅雨明けも間近。夏の雲が出てきた。 今上天皇がメレティ司教の祈りで誕生したかの真偽はともかく、在外ロシア教会が吸収合併された今、ロシア教会がまたますますおかしなことになってきた。「官製教会」しか認めないということか。ロシア正教の聖堂にはプー…

do not leave me

夢を見て目覚めた今。時計をみたら1時だった。このあいだから、いろいろ見た夢、とくに「時計」をもって自分が走り回っているような夢の意味が、よくわからなかった。 これはたぶんタイムリミットなんだろうと今気づく。 いろんなひとのあいだを訪ね歩いて…

生前退位の表明

NHKの夜7時のニュース直前の天気予報を耳で聞きながら、お皿を洗っていたら、ニュース速報のチャラランという音が。なんだろう、また都知事選で新たな候補者でも出たのかと思っていたら、天皇が「生前退位」の意向を示しているとの驚きのテロップが。 それ…

炎熱選挙

驚くほど強い陽射しと暑さの日。朝から植物に水やりをするのにベランダに出るだけでもクラクラするほど。 まだ涼しいうちにと8時過ぎに、投票に出かけた。最近は期日前投票のひとが多いせいか、会場はガラガラだった。 20年ぐらい前だったか、期日前投票…

七夕

今までのなかで最高に暑い日。朝早くから暑気がむせかえるようだった。 今日は七夕。ただ、最近は各地で大々的に祝われる七夕は、だいたい旧暦であるのが常。あとひとつき先である。 織姫と彦星ではないが、あるとき、自分は地球人ではない、どこか宇宙から…

熱波の日々

この週末はたいへんな暑さ。家の外へ一歩出ると、湿り気を帯びた熱風がまとわりつくような感じだ。しかし、ここは内陸で朝晩の気温差があるせいか、夜はそんなに寝苦しくない。 いろんな事件が立て続けに起こるので、情緒的な反応をしている間がないうちに、…