Cosmopolitan

昨晩、鮮やかな緑色の、何かブランドのロゴタイプのようなもので、上にアーチのあるものを夢で見て、はっと目覚めました。

 

上にずっとかかったアーチ状のかたちに記憶が。「ああ、チョコレートのコスモポリタン製菓のマークだ」と。

 

今の「モロゾフ」を創った、本来の創業者、モロゾフ一家は、個人商店の事業を拡大しようとして株式会社化するときに、半ば騙されたかたちで日本人に会社を乗っ取られ、法廷闘争の末、「モロゾフ」の名前も使えなくなり、別途立ち上げたのが「コスモポリタン製菓」です。

 

この経緯は川又さんが本に書いて、私も持っていますし、事情を知るひとにはかなり酷い話ですが、今はコスモポリタンもなくなり、「本当のモロゾフ」のことを知るひとも少なくなったのではないでしょうか。悪貨は良貨を…の文字通り典型例です。

 

コスモポリタンのマークの色は覚えていませんけど、緑は母のシンボルカラーなので、

例の、「親族に蹂躙される」がいよいよリアルになってきたのかな、その警告かな、と思いました。

 

思えば、夢は、お菓子やお酒を私に厳しく禁じていますが、なぜこれほどまでにと思いますが、モロゾフの故事にちなむ、というか、そういうアナロジーを避けさせようとしているのか…。

 

モロゾフ家は、山梨の酒造メーカーが「モロゾフ」というウオッカを販売していたことでも、法廷闘争になっていて、こちらのほうは勝訴しています。

 

私の場合、これだけいろいろ厳格なルールがどんどん増えていくのも、そうやって、物質的に差し止めることしか(物質といってもオカルト的な、という意味ですが)できることはないからだと思います。

 

エアコンもダメ、風も通せない、というのはそういう意味なのでしょう。幸い、台風の襲来が近いのか、少しは暑さが和らぎましたけど、家のなかはやはり外より暑いです。

 

でも、モロゾフ家を見ていて思うのは、コスモポリタンも結局は廃業したように、「正しい」とか「いいひと」というだけではこの世の中ではやっていけないというのも事実ですし、創業者が長年日本にいても日本語ができなかったという落ち度も看過できないところでしょう。