10年ののち

世間ではゴールデンウィークのプランや宣伝で騒がしい。それは私にとって「遠い世界」のおはなしだ。

 

5月は、おともだちをお迎えにいって、今年でちょうど10年になる月。30年の月日を感じさせない、違和感のまったくない再会だった。

 

スターバックスでお茶を飲んで、それから成田エクスプレスに乗ったっけ。

 

それから10年。この10年にあまりにいろいろなことがあった。

 

今、自分がここにこうしていることも、信じられない気持ちがする。10年前、考えもしなかった、縁もゆかりもない場所にいる。

 

人生には山あり谷ありだけど。

 

5月になると再会の季節を思い出す。

 

あのころは、おともだちとのメールのやりとり、打ち合わせなどで忙しく、希望に満ちた日々だった。懐かしく思い出す。

 

友人K子さんが父上の言葉としてかつて言ったことがあった。ひとは過ぎ去った嫌なことはすべて忘れてしまい、幸せなできごとだけが記憶にのこっていくものだ、人生とはそういうものだ、と。

 

自分は嫌なことばかり覚えているほうだけれど、人生というのは達観すればそういうものなのかもしれないなあ、と。