今日は陽射しは暖かなのだが、気温は低く、朝は真冬のような寒さだった。それでも、もう3月なかばを過ぎて、新芽が出ている低木などもあったりする。

 

食べ物、飲み物がごく限られているためか、ときどき、「幻臭」がするみたいである。

お砂糖をたっぷり入れた紅茶の甘い香りが漂ってきたりする。とくに夢から覚めたばかりのときなどにあるので、脳が欲望を再現してみせてくれているのかもしれない。

 

聖大アントニウスの誘惑は多数絵になっているテーマだが、だいたいアントニウスの周りに押し寄せているのは化け物だったり、悪魔みたいなものだが、信仰とか信念に関して折れるということは実は少なくて、誘惑に負ける、躓きの石になるのは、案外、食べ物とか飲み物といった次元のものなのかもしれない。

 

コーヒーやドーナツぐらいで躓いては情けないが、では何ならそこまでの価値があるかよくよく考えてみると、自分の将来をフイにするのと釣り合うようなものは満漢全席でもありえないというか…。

 

でも、早春のフキノトウの天ぷらだったら…どうだろう、とか、しばし考えたり。笑

 

山菜のえぐみ、苦味はどんな高級珍味より美味しく、おともだちがかつて振舞ってくれたタラノメの天ぷらのことなど、懐かしく思い出した。