猫が原の辛夷の木の葉が黄色くなり始めて、かさかさ音を立てて舞い落ちている。

 

このあいだまでの夏はもう来年の空間へ移動してしまったのだろう。夏らしい日が少なかった奇妙な夏だった。

 

眠れない夜が明けて、たくさんの夢を見て、それをまた詳細に書き記し…。

 

おともだちが私とコンタクトをとらないのは、母のことだけでなく、私が贅沢好きのように思っているからではないかと、なんとなくだが推測する。それならそれではっきり言ってくれればよいのに…。

 

ヴェレダとかニールズヤードといった海外の製品を一部使っていたり、お取り寄せで食品を買っていることとかだろうか。

 

そもそもが安全性を考えてのものだし、ひどく高価なものではないと思うのだが。お取り寄せのほうは、当初、放射能汚染対策からはじまったものだった…。

 

そうした品物の箱が積んであって家のドアが開かないという夢を以前見た。

 

旅行するわけでもなく、文化的催しにも行かず、最近では本すら買わず、普通のひとと比べても質素な生活ではないかと思うのだが。

 

一言で言えば、時間だけはありあまるほどあるが、余裕はない生活だ。

 

あと、仕事に未練があるのも嫌なのだろうなあ、とか。

 

でも、そうしたものをすべて取り去ったら、それは私とは言えないと思うし。