爽やかに晴れた日で湿度は低く、気持ちがよい。この週末が梅雨前の最後の晴天らしく、活用せよと気象予報士などがおせっかいを言っているが、私も浴室の大々的な掃除をしなくちゃとずっと思いながら、そのままになっている。天井が高いために、伸縮する掃除用具まで買ったのだが…。

 

四六時中曲を変えながら鳴り響く「耳の虫」に悩まされながら毎日を過ごしていると、本当に生きているだけで大変である。

 

海外の新聞記事を読んでいたら、トランス脂肪酸の害悪をといていた教授が、102歳で亡くなったという見出しを見た。なかは見ていないが想像はつく。おそらくトランス脂肪酸をとらない食事を長年実践していたのだろうけれど、その効果は素晴らしいとして、102歳まで生きることが手放しで幸福と礼賛できるかというと、どうだろうか。

 

日本はトランス脂肪酸の規制がまだまだ甘く、私なども、食品の添加物などは細かくよく見ているが、この教授の顔写真と102歳という年齢を見て、普通に暮らす分にはもはやあまり気にしなくても、と考えが変わった。

 

悪魔に魂を売る気はないが、しかし、肉体的精神的苦痛があまりに長く続くと、「これさえなくなればよい」以上に何も望まなくなる。さらに、「これがなおるのなら、なんでもする」「これから解放してくれ」みたいな気分になってしまう。

 

まさかそんなことではないだろうけれど、パウロが主に与えられた「とげ」というのは、こういうものだったのでは、などと考えたり。