テレビをつけると、日本のテレビなのに、ニュースにトランプ大統領が出ない日はない。朝も昼も夜も、ワシントンから中継だ。

 

特派員がレポートするのだが、背景がいつも、その時間のホワイトハウスとその周辺なので、夕暮れどきや、朝焼けのポトマック川(かな?)やオベリスクが見えて、その独特の美しさに感動する。いつも思うのだが、ホワイトハウスに向かって右手に見える、古めかしい欧州のホテルみたいに見える建物、一部だけしか見えないのだが、あれはなんなのだろう。なぜか気になる。

 

トランプ大統領が矢継ぎ早に出す大統領令のために、今朝も世界のあちこちで中東系のひとびとが、米国行きの飛行機に搭乗を拒否されたり、空港で拘束されたりというニュースが続々はいってくる。グーグルが海外に現在出ている外国籍の社員に緊急帰国するように指示したというニュースもあったが、大変な混乱だ。

 

仕事が早いということはいいことなのだけど、こんなに大鉈をふるっているのは、まるでドラマチックな演出の映画を見ているようだ。

 

大統領になったら、職責からいって慎重にならざるをえないだろう、などと思っていたのは、甘い見方だった。

 

世界は劇画風になってきてしまった。ただし、大嵐のあと、良いものが生まれるかもしれない。変化に嵐はつきものだから。