Tokyo sightseeing

今日は12月なのにおかしいが、小春日和といってよい暖かさ。コートを手に持っているひともいるぐらいの暖かさだった。今日は夕ご飯に北海道産の秋鮭を焼いて食べた。

秋口には道産が売られていてよく食べたのだが、その後、青森県産のものしか見なくなって、また、最近道産を見つけたのだった。

 

あまり夜はテレビを見ないのだが、今日は、知られざる東京といったテーマの番組をたまたま見た。

 

面白かったのは、東京の川、すなわち、神田川、隅田川などの都心の川をつないでめぐるカヤックのツアーがあることで、外国人のリピーターが多いのだということ。

 

日本橋の高速道路の下などはちょっと陰気くさいけれど、それでも、あの重厚な日本橋(最近洗われて綺麗になった)を下から見る視線はちょっとしたものだ。太い橋脚をスイスイと抜けていく。

 

また、あるポーランド人女性(何回も参加している)が言うには、このツアーでの一番のお気に入りスポットは、御茶ノ水駅付近の、あの、丸の内線が外に出ていて、中央線、総武線と三線が立体交差になる地点。そこが水面からだと、たしかに絶妙な眺めの三角スポットになっている。

 

さらにそれをすこし秋葉原方面にくだると、昔の船宿があった柳橋というあたりに出て、昔の万世橋駅のレンガの建物なども見えてくる。

 

東京を水上交通からみると、まったく違った風景が見えて、実に楽しいということがわかった。やはり御茶ノ水か水道橋あたりだったか、分水路といって、川幅をトンネルのかたちで広くして、洪水を防ぐ仕組みなどもあって、そこをカヌーで曲がりながら、スイスイと抜けて行く。出張のあいまに参加したという英国人ビジネスマンのアウトドア好きという男性は、「意外性があって、また参加したい」などと言っていた。

 

浅草の民謡酒場に常連さんの外国人がいることにも驚いたが、最近の外国人観光客は

阿佐ヶ谷や高円寺界隈まで進出してきていて、昔のLPレコード、それも歌謡曲のレコードを探しにきたりするのだそうだ。それもむやみと詳しくて、店主にスマートフォンでジャケットの写真を見せて「コレアリマスカ?」とかいう感じ。

 

もうひとつ面白かったのは、定住者にも観光客にもムスリムが増えているので、ハラルラーメンの店やら、ハラル料理を出すカラオケ屋までできていること。そのカラオケ屋には、なんと、礼拝時間のために、スペースをつくってあって、お祈り時間表まで貼ってあり、カラオケの最中にお祈りの時間がきたときは、そこへ退出して祈りをする姿が

あった。

 

ハラルは、健康的ということもあり、ムスリム以外でも人気が出てきているのは面白いことだ。

 

世の中には、とんでもない発想をするひとがいるもので、普通は、東京の川でカヌー、なんて考えもつかないが、都市としては江戸期などからの水上交通の歴史も長い東京の川くだりは、いろいろな歴史的遺物がコンパクトにつまって、プラス、高速道路の曲線といった現代性も同居していて、水面から見るととりわけ面白く、外国人にたいそうな人気なのだそうだ。

 

そういえば、最近は、神保町の古書まつりなどにも、外国人(主に欧米人だが)が

少なからず来る姿が見られるのだった。