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黄金色の日

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木々の葉が黄金色に輝く午後。陽射しは燦々と降り注いでいるが、風が強い。猫が原から渦を巻いて吹き上げられた落ち葉がベランダにも入ってくるので、落ち葉かきをした。

 

紙類を整理していたら、詩をプリントアウトしたものが出てきた。多分、キャロライン・ケネディが家族での愛唱詩として着任時に紹介していたものだったような気がする。家族でお気に入りの詩を贈り物として交換しあう習慣があったとか言っていた。

 

詩は春をうたったものだが、今の私の気持ちにピッタリと来たのでちょっと驚いた。このあいだ、おともだちと話したとき、若いひとの価値観が「今しかない」、一方で、高齢世代が「将来をみすえ過ぎ」といった話が出たのだけれど、最近私はやっぱり「今がすべて」だと感じるようになった。将来を見据えることもだいじだけれど、そのために「今」を生きることができなくなっていたら、生きる意味を半分ぐらいは失っているのではないか。

 

私の意識はいつも、過去の追憶とまだ来ぬ未来への思いのあいだを、振り子のように行き来していたのに近いと最近気づいた。

 

猫達が去った原っぱは黄金色に輝いているが、もうそこで跳ね回る姿は見られない。

それでも、「不在」のなかには、たくさんの思い出がある。

 

ふと、おともだちがM山の宿で、「将来のことを考えるのは不純なんだ」みたいなことを言ったことを思い出す。そのときは、同意できかねたけれど、今はその意味が少しわかったような気がする。

 

A Prayer in Spring   by Robert Frost(詩集「A Boy's Will」<1915>より)

 

OH, give us pleasure in the flowers to-day;

And give us not to think so far away

As the uncertain harvest; keep us here

ll simply in the springing of the year

 

Oh, give us pleasure in the orchard white,

Like nothing else by day, like ghosts by night;

And make us happy in the happy bees,

The swarm dilating round the perfect trees.

 

And make us happy in the darting bird

That suddenly above the bees is heard,

The meteor that thrusts in with needle bill,

And off a blossom in mid air stands still.

 

For this is love and nothing else is love,

The which it is reserved for God above

To sanctify to what far ends He will,

But which it only needs that we fulfill.

 

 

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