雪殿

曇天。ちょっと肌寒い今日。昨日、カッコウが試し鳴きをした。

 

私が心配しても仕方がないのだが。国営大本営放送をあたまから信じているひとたちも

おかしいのだが、安倍政権の強権ぶりや危険を批判して、わかったつもりになっているひとたちの怖さが一方で目立っている。

 

つい先ごろ、東大でシンポジウムがあったそうで、スノーデンがロシアからネット回線でインタビューされていたらしいが、一般には布告されていなかったので、知らなかった。が、Japan Timesの記事を見ると、まあ、そうだろうなという内容で、特段驚くようなことでもない。もちろん肯定はできないが。

http://www.japantimes.co.jp/news/2016/06/04/national/nsa-whistleblower-snowden-says-u-s-government-carrying-out-mass-surveillance-in-japan/#.V1YjroTmn_T

 

問題は、特定秘密保護法など、安倍政権の導入したものを激しく批判するひとたちが、

だいたい例外なく、親ロシアに傾くこと。若いひとたちにも反安倍、反安保のムードから、ロシアやプーチンに親しみを感じるひとが増えている。

 

アメリカがひどいから、ロシアのほうがマシと思うのかもしれないが、ロシアの過去の歴史を振り返ると、そんなに単純なものとはいえないし、情報が開示されない秘密強権国家であることも事実。そもそも、スプートニクのようなロシアのネットニュースは普段からかなりめちゃくちゃなことを言っているのに、割引してきくような慎重さがない人々が多い。

 

スノーデンだって、別の意味でのプロパガンダに使われているのかもしれず、だいたい、11日から、Citizen Fourという彼のドキュメンタリーが公開されるわけで、前宣伝ということだって、このタイミングだとあるわけである。

 

昨日のニュースで、中谷防衛大臣(安保法案の草案形成過程の詳細を国会で野党に突っ込まれて、いくつかの案について全然覚えてもいないお粗末さ。中継を見ていて呆れた)が、ミャンマーを訪問して、アウンサン・スーチーと会談したとかで、スーチーはじめ何人かとカメラにおさまってコメントなどしていたが、スーチーの険しい表情が

印象的だった。

 

大臣はお人好しそうに顔を紅潮させて今後の日ミャンマー関係の展望を語っていたが、

スーチーのほうは、日本からの援助や投資があるからだろう、なんとか普通の表情はしているが、目が凄みがあって、全然笑っていなかった。

 

そのスーチーの眼の険しさを見て、私は、このひとはアジア人のメンタリティはないな、と強く感じた。早く国を出ているし、一説には諜報員じゃないかと言われている亡夫(文化人類学者)のように中身は英国人、それも支配階級の、と感じる。

 

ノーベル賞がほぼ「イカサマ」であるというのは、「雪国」でさえ、編集者の代筆であるとさえ噂される川端の受賞、オバマ、スーチーの平和賞受賞を考えればわかることである。

 

在日特権在日特権はやはり存在すると私は思う)を批判するグループが許可を得てやっているデモが、それを批判する市民派の人々の圧倒的な殴り込みで中止になってしまった昨日の川崎の件なども、市民勢力が今度は「正義」を振りかざして、暴走している感がある。

 

北海道で起こっている奇妙な事件の連続なども、ただの偶発事なのか、それとも、自衛隊を胡散臭く思わせるためのコンスピラシーの可能性もなくはなく、判然としない。

 

もはや右も左もない。コソボ紛争のように、仕切っているのは広告エージェントなのではないかと思ったり。気味が悪いのは、SEALDsという反安倍の学生組織。ラップなんかを取り入れたお洒落なデモや集会をやって、若者の政治参加を呼びかけているが、学生の手作りとはとても思えない、カネのかかったフライアーやウェブサイト。リーダーは牧師の息子で、父親はホームレス救済なんかをやっている。

 

今度の参院選は18歳から投票権があるので、若いひとたちが大勢こうした勢力に組み込まれると、とても危険だと思うのだが。

 

フィリピンでもへんな大統領が誕生したし、このところ、日本とフィリピンの絆は強まっている印象があるが、大丈夫なのだろうか…。(SEALDsのリーダーもフィリピンの学生会議に行ったりしている。)

 

ペルーで日系女性大統領が誕生すればそれはそれで嬉しくもあるが、父のアルベルト・フジモリ元大統領の再婚相手が、かなり右翼的な人物で、特攻の父と呼ばれる大西中将と靖国で霊的恋をしたとか、トンデモ本を書いたりしている。

 

アルベルト・フジモリを日本でかくまっていたのが、曽野綾子ということや、ペルー人質事件のときの仲介役シプリアニ大司教というのが、オプスデイではなかっただろうか。シプリアニ来日時に、曽野綾子が一緒に靖国に行ったのを思い出す。