5月の銀座

今日は年に一回の検診があって、主治医の銀座のクリニックへ。朝9時半ぐらいに銀座について、並木通りをぶらぶら歩きながらクリニックへ。

 

この時間はまだ多くのお店がオープン前なので、なんとかパンというベーカリーのクルマや、松阪特選牛とか書かれた運送車が行き交って、お客というよりは、お店のスタッフや職人さんが出歩く、「プロの街」の貌を見せている。私は、旅行者やお客が溢れている表通りより、こんな裏通りの、そうした時間が結構好きなのである。

 

主治医は婦人科医なのだが、先日来の指の痛みと腫れを見せると(私自身もネットで既に発見していたが)、「ああ、ヘバーデン結節ですね」とすぐ見てとり、やはりこれは中年以降の女性に多い関節の炎症で、ホルモンなどと関係するのだそうだ。

 

とりたてて治療法はないのだが、炎症がおさまった時点で、結節の部分を軽くマッサージして、結節(コブ)がなるべくできないようにしておかないと、その結節が固化してしまうのだそうである。それで、「ただマッサージするだけでなく、アロマオイルとかを使ってもいいでしょうか」と訊いたら、「それもいいかもしれない」と。ココナツオイルなどは消炎効果もあるし、と言っていた。

 

ココナツオイルはこのクリニックでもダイエット用に、オーガニックのものが置いてあるが、食用風のビンに入っているので、それならラヴェンダーか何かのオイルを使えばいい、と考えた。

 

帰りに、たまたまなのだが、ニールズヤードのお店でバッチのレメディーを買うために、数寄屋橋の阪急跡に3月にオープンした、東急プラザへはじめて行ったら、ニールズヤードの向かいにヴェレダの比較的大きなショップがあって、驚いた。

 

ヴェレダは近くにないので、だいたいが通販などで買っていたのだが、ここには初めて見る商品もある充実の品揃え。ショップのひとに、関節炎でマッサージに使うのでということでどのオイルがよいか相談しつつ、何種類かを手に塗ったりして、ラヴェンダーを結局買ったのだが、帰りの電車のなかで驚いたことには、指の痛みがかなりひいていたのである。

 

これまでも、このラヴェンダーオイルやシトラスのボディーオイルを使ったことはあるが、あまり薬効を期待したことはなかった。オイルはベタベタするので敬遠しがちだったのだが。

 

アルニカ、カレンドュラ、ラヴェンダーのオイルを3種類と、日焼け止め(エーデルワイス)と、ザクロのハンドクリームを塗ったので、実のところ、どれが効いたかはよくわからない。案外、ザクロだったりして。

 

私もかつてはヴェレダ信仰が強かったのだが、最近は、自分に合わないものもあるし、身近で買える安いハンドクリームなどのほうが調子がいいということもあり、ヴェレダから遠ざかっていた。

 

そもそもほとんど化粧品を使わないことが肌年令には幸いしているのだろうが、関節炎などの植物療法はやっぱり有効なのだなあ、と、思いを新たにした。

 

それにしても、この新しい東急プラザの地下はこうしたオルタナティブ系のショップや

その上のフロアには、立ち食い寿司バーやら、美味しそうなパン屋、テンプラ屋などがあり、様変わりした活気に目を見張ったことであった。