憂鬱なプリンセス

日が暮れるのが早くなった。冬至も近いから当然だけど。昨日は晴れていたせいか、夕陽が綺麗だった。今日はそれほどでもないが薔薇色の帯のような雲がかかった空に、子供達の遊ぶ声が響いている。とっぷり日が暮れた6時ぐらいまで遊んでいる。サッカーにスケボー、一輪車とか。

 

アドヴェントなのに、馬小屋も何も出してなかったので、今日は午後から片付けを兼ねて、整理をした。書籍も一部入れ替えをした。

 

今日は東宮妃の誕生日とかで、新聞にも文書でのメッセージが載っている。かなり長いもので、最後に医師団からの解説文が載せられているが、医師団と言っても、一人しかいないことは広く知られているのだから、こう言った格式張った表現は止めれば良いのに、と思う。

 

医師のコメントは毎回同じで、国内や国外の訪問先を挙げて、これだけ回復している、それは確実だといいながら、最後は必ず、回復はしているものの、公務が続くと疲れが出ることもあり、あくまでも体調にはまだまだ波があるから、過大な期待は悪化にもつながるのでご理解を、と結ばれている。回復の過程では、私的な外出も増やして、バランスをとりながらやっていきたいと述べてあり、公務はしないが、プライヴェートなお出かけはすることに対する世の中の批判をかわそうというものなのだろう。

 

しかし、東宮妃の、被災地の人々や恵まれない人々に「思いを寄せる」という言葉が連発されているだけで、内容空疎な心に響かない作文を読んでも、国民は鼻白むだけだろうと思う。

 

今日の新聞には一方で、ブラック企業の過酷労働で26歳で自殺した娘さんの両親が起こした裁判で、東京地裁において、正式に法的責任が認められ賠償金も降りることになったというニュースが出ていたが、この娘さんは4月入社で、6月に亡くなったそうだ。

 

庶民はそうしてでも生活のために働いており、それがいいことでは全然ないが、一方でズルズル療養生活を送っている皇族がいれば、10年も経っているのだから、何らかの結論を出すべきというのが普通の感覚だと思う。

 

しかし、こんなブラック企業の創業者が現在は国会議員におさまっているのだから、

日本は、というか、自民党は、ということなんだろうけれど、本当に異常な国だと思う。もともと私は、こんな悪質な居酒屋になんか行かないが、人々が消費行動を変えないのも不思議である。神戸事件の犯人の本を出版した会社の本も買わない。

 

この両親が起こした訴訟での和解に際しては、長時間労働再発防止の項目なども盛り込まれたそうだから、亡くなった人は帰ってはこないが、大きな一歩ではあったろう。創業者がツイッターで、この女性が亡くなった後、労務管理に問題はなかったと発言したことが大きな批判をよんだこともある。世論の後押しが最近はいろんな局面で感じられる。皇室に関するタブーだけはなかなか解けないけれど…。