今朝は風にのってどこからか金木犀の香りがただよってきた。そういえば、郵便受けの傍に金木犀があるのだった。夕方たしかめてみると、金色の実が輝いていた。
百日紅はもう終わりかけて、青空が高く、秋の本格的到来を告げている。
この香りがすると、ずっと昔の衣替えの虫干しの光景がよみがえる。昭和とともに消え去った習慣。
昨日、お茶会へ行く和服のひとびとに道を訊かれたが、彼女達の家ではまだ虫干しの習慣が残っているのかしら…。
最近はなぜか道をきかれることが多い。まだ引っ越して1年半ぐらいなのに…。地元民に見えるのだろうか。いずれにしても、転々として来た私だが、ここで根を張って暮らしていこう。
金木犀 道訊くひとが 増えし秋