春愁

今日は皆既日食スーパームーン新月春分が重なる、珍しい日なのだそうであるが、現在午後5時近く、いつもと変わらぬ夕暮れどきである。天体はひとの意識にそれほど影響するものなのか、どうなのか…。

 

昨日は、2ヶ月ぶりに銀座の主治医のところへ行った。最近、空腹時にふらふらするので、インシュリンがどっと出ないような食べ方、すなわち、野菜を食べ、次に豆腐類とか魚類、次に肉、最後に炭水化物、というGI値を意識した食事をこころがけるように、というアドヴァイスがあった。

 

原題はGrain Brainという本の邦訳が最近話題で、タイトルが売らんかな的な、パンがあなたを殺す、みたいなよくないものなのだが、読んでみようと思っている。糖尿病ではないけれど、機能性低血糖であるらしい自分にとって、炭水化物のとりかたは重要だと思っているからだ。この著者はいろいろエヴィデンスを挙げているらしいが、炭水化物が脳に炎症を起こし、いろいろな病気を引き起こしているというのは極論であるとしても、自分である程度試してみて、体調がよくなったり、快適であれば、よいのではないだろうか。

 

グルテンがそんなに悪いものだとはにわかに思えないが、品種の改良等で、現在のグルテンは人間が小麦の生産をはじめたころのほぼ40倍になっているので、人間本来の遺伝的性質とは合っていないのだというのが、このセオリーが言っていることらしい。

 

米もあまり推奨はしていないらしいが、最近では、米粉のパンをよく売っているが、これは結構もちもちして美味しいと思う。

 

多分、極端にヴェジタリアンを推奨するトレンドにまったをかける意味もあるのかもしれないが、食べ物と人間の病気がそれほど関係するなら、禅寺とか、あるいは、シベリアに抑留されたひとたちが黒パンとかカーシャぐらいで生きて来たのは、どう説明するのだろうか。もちろん、個々人の遺伝的体質とか強健さも関係するのだろうが。

 

久々の銀座だったが、中国人観光客がユニクロの前にたくさんいて、また、銀座通りが前にも増して、ブランド通りになってしまったのは、本当に残念だ。いったい誰があんなに高価なものを買うのだろう。お客もあまり入ってはいない。海外の宝石屋ブランドも多くなった。

 

銀座のまだよいところは、裏通りなどに、呉服屋やら、和装小物のちょっとしたお店がまだ残っているところ。でも、私があの街で働いていた頃よりは、そういうお店もぐんと減ったように思う。しかし、金春湯という銭湯があったが、これはまだ健在だった。

 

大切なお友達はどうしているのだろう。私がそちらに行っても会うことは難しいかもしれないし、さりとて、いつになったら、お友達はやってくるのだろう?