匂い香づくり

  

f:id:amethystlady:20150318085742j:plain

 

 

今日は5月上旬の気温だと予報で言っていたが、文字通り、初夏のような陽射しと暖かさだった。というより、午後は暑いぐらい。歩いているだけで汗ばむような陽気。コートなしの人が多かったが、用心深い私はまだコートを着ていた。

 

今日はこちらのデパートの京都フェアみたいなものの一貫で、匂い袋をつくる、というイベントをやっていたので、参加した。かねてから、「香りをつくる」ということに興味があったからだ。

 

とはいえ、予約をとるだけでも大変で、直通電話がなかなか繋がらないぐらいであった。

 

主催は、京都の老舗、S栄堂さんである。ここのお香製品は原材料が良いせいか、香りに深みがあって、とても好きである。

 

本当の「調合」はもっと複雑な過程なのだろうけど、まず15の円を書いてあるワークシートを貰って、別に並んだ香の小さな丸いタブレットのようなもの(カルミンのサイズ)から、15個を選んで並べる。

 

タブレットには、「ラヴェンダー」「桂皮」「丁字」「かっこう・甘松」「竜脳」の5種類と、さらに、「仕上げA」「仕上げB」というのがあって、それらを自分のつくりたい香りのイメージに従って組み合わせるのである。

 

講師が言うには、新しい香製品をつくるときでも、必ず、まず、どういったイメージかということをはっきりさせるのだそうである。たとえば、京都の紅葉であるとか。だから、今日の場合は、たとえば、自分の好きな絵画でもよいし、音楽でもよいし、まずイメージを明確にして、それを目指して、香りを組み合わせるのだという。

 

インスピレーションを大切にする、ここのところが、私にはとても面白かった。

 

選んだ15粒を不織布の袋に入れて、全体の香りを嗅いでみて、タブレットを取り替えたりして、香りをイメージに近づけるように調整していく。出したり入れたりをやっていると、そのうちに鼻が慣れて麻痺してしまうが、その場合は、外の空気を吸うのが一番で、プロの「調合師」もそれしか手段がないのだそうだ。

 

15個確定したのを、講師のところに持って行って、袋をプレッサーのようなもので閉じてもらっておしまい。その袋を手で揉んで細かくするが、あまり香りを強くさせたくない場合は、砕くのを少なくするのがいいのだそうである。それを綺麗な巾着の袋に入れた。

 

私の配合は、

ラヴェンダー  4個

桂皮      3個

丁字       1個

竜脳       3個

仕上げA      4個

 

というものである。仕上げAは華やかな甘い香り、仕上げBというのは伝統的な和風の落ち着いた香りである。このA、Bは、単体の組み合わせだけでは物足りない場合、奥行きを出すのに使うのだそうだが、いったいどれぐらいの種類が入っているのか訊ねたら、「企業秘密です」とのことだった…。

 

私は最初、仕上げBを4個入れていたのだが、どこか「華」が足りないので、全部Aと入れ替えたのだった。このABを一緒に使うことだけは、絶対ダメで、なぜかというと、一日経つと、このコンビネーションは生臭い何とも酷い香りになってしまうのだそうである。

 

私がこれで、イメージしたのは何でしょう?

 

Downton AbbeyのLady Maryでした! 

 

全体に優しい感じの仕上がりになり、もうちょっとパンチのきいたクールなところも出したかったのですが…。丁字をもう少しとも思ったのですが、丁字は量が多いとあまりよくないのだそうで。あくまでも、ひきしめ役のようです。

 

講師がそのあと、いろんなサンプルを見せてくれましたが、「食事前はこれはちょっと」というだけあって凄い香りがあり、「貝香」というのですが、なんともすさまじい香りでした。が、これは、保香剤として使うということで、「良い香り」も「悪臭」の上に成立している逆説を興味深く思いました。

 

 

 

 

 

 

広告を非表示にする