寒さにもだいぶ慣れてきた。ベランダ前の桜の木だけれど、すっかり葉を落としたものの、よく見ると、枝の先が赤く膨らんでいるようでもある。植物は静かに次の季節に向けて活動しているのかな…。上を向いているので、赤いローソクのよう。自然のクリスマスイルミネーション。
最近は、夜眠る前に、ライアーのクリスマス音楽を聴くことにしているが、それを聴きながら、「暮らしの手帖」をぱらぱらめくるのが習慣になっている。とくに、料理記事。
今月号ではスープの特集とかおつまみとかいろいろあるけれど、「かまぼこサンドイッチ」というのが、おつまみのなかにあった。かまぼこを薄くスライスして、青じそや焼き海苔といっしょにサンドするのだが、バターのほかに、わさびマヨネーズをぬる、というものである。
どうかな?という見かけだが、クセになる美味しい味なのだそうだ。だいたいが手間がかからなくて、美味しそうなものが多いが、シュトーレンをつくりましょう、という、本格的な長い記事もある。
鶏肉の特集記事も、なかなかよかった。海老芋と鶏肉の煮物、ゆで鶏のゴマだれがけ、とか。もちろん親子丼も。鶏肉の部位別に特徴とその生かし方をさらっと書いてある。
これが細かく書かれていると、読むのが面倒だし、とくに就寝前の読書には鬱陶しくなってしまう。
就寝前の「暮らしの手帖」。なぜこれがいいかというと、なんといっても商品広告も含め一切広告がないのが最大の長所。疲れない。
深夜に目覚めたら、珍しく「クラシックへの誘い」といって、バッハのクリスマスオラトリオからのコラールやコレルリのクリスマス協奏曲などをやっていた。真夜中に静かな音楽が聴けるのは嬉しい。
猫が原はすっかり落ち葉の絨毯になっている。朝になると、林猫たちがやってくきて、日がな遊んでいる。