寒波

この冬一番の寒波は嘘ではなく、今日は朝から寒い。気がつくと、ベランダ前の木々がすっかり葉を落としたので、人々が駅へ急ぐ姿が見えるようになった。この寒さのなかでもゼラニウムが開花してくれた。

 

お昼に、にゅうめんをつくった。というか、毎日飽きもせず、にゅうめんである。涼しくなったころ、夏のあまりの三輪素麺があったので、にゅうめんにしたところ、素麺より美味しく(自分がつくっても)、とくに今頃はからだが暖まる。

  

昨日買ったJTをぱらぱらめくっていたら、Richard三世のDNA鑑定の話が載っていた。発掘で出て来た遺骸の母方のDNAは合致していて、ブルーの眼、ブロンドの髪であり、後代の肖像のブラウンの髪は歳を経て、濃くなったものであるという。

 

問題は、父方の親族とのチェックをしたところ、まったくの一致点がなく、どこかに「アダルタリー」があったやもしれず、そうなると、ヘンリー5、6世、ひいてはエリザベス一世までの、チューダー朝の血統的正統性に疑問符がつくことになる。

 

そもそも、甥を殺した残虐な男というのも、シェイクスピアの創作に負うところが大きいようで、それを覆すために奔走している団体もあるという。まさに「真実は時の娘」だが、「時の娘」という小説まで、この件について書かれていて、チャーチルなどにも絶賛されているとか。

 

なぜ王様の遺骸が駐車場から発掘されたのか、私は不思議だったが、王が葬られた修道院の跡地が、たまたま駐車場になったということのようだ。

 

そういえば…。遺族に渡されなかった東条首相らの遺灰は、ヨコハマの有名な外人スポーツクラブの駐車場に埋まっている、という説を読んだことがあった。スポーツクラブといっても、単なるフィットネスクラブではなく、歴史ある社交場で、日本人はあまり行かないだろうところ。

 

日本で初めてクリケットの試合があったとかで、それを記念して、英国海軍の艦艇がわざわざクラブメンバーと試合にしに、去年だかやってきたけれど。

 

そんなクラブがあることも知らず、あるとき、夫人を亡くしたT翁の知り合いから、obituaryのようなものが回って来て、「私が彼女に一目惚れしたのは、◯◯年、ヨコハマの◯◯でのことであった」と書いてあって、そのころ、◯◯のことを知らなかった私は、

トレッドミルに乗っている女性をイメージしてしまい、後で考えると噴飯ものであった。優雅な社交クラブなのだ。

 

歯が腫れていて、風邪なのかなあ。一人なのでインフルエンザにもなれないし。さりとて、ワクチンは嫌だし…。ようやく生活が落ち着いてきて疲れが今になって出たのかな。