選挙

寒波襲来といえども、平穏でさほど寒くない、首都圏の朝を有り難く思う。黄金の秋もそろそろ裸木のシルエットに。昨日は終日、木の葉が舞っていた。

 

選挙の公示で、さっそく看板が並び、候補者の演説会の看板などが立つ。ウチの駅では、普段からそのあたりに立っているのが、ウォッチタワーのひとたちであるのが、可笑しい。

 

大義なき解散で700億も選挙に使うのなら、東日本大震災仮設住宅をなんとかすればと思うし、「解散はない」などと外遊先で言っていた首相の言葉を思うと、不信感があり、選挙には行くが、たいして期待はなかった。

 

しかし、昨日、山本議員のブログをたまたま読んで驚いた。山本と言えば、反原発で出て来たタレント議員という認識しかなかったけれど、自らを「野良犬」と呼ぶ彼には、おそらく優秀な「仲間」がいるのか、ウェブサイトをつくって、自民党議員100人落選キャンペーンというのを仕掛けている。

 

今回の選挙では野党共闘は言われているけれど、彼の「仲間」たちのつくったサイトは、自民党の古参議員を落選させるのは難しいので、一年生議員などを狙い撃ち、所属政党にこだわらず、野党で「勝てる」候補を推そうという、戦略的思考。

 

しかも、今回の選挙で自民と並ぶぐらい候補を多数擁立している共産党は除外しており、それ以外での野党共闘だ。自民、共産、公明は組織力とお金を持っている点で同類と見ている視点もクールである。

 

すべての選挙区を一目瞭然のサイトにして、ボタンを推せば、自分のところの「勝てる」野党がわかる、という便利なものになっていて驚いた。「こういうものがあればいいな…」と皆思っていたけれど、実際に作業をするのは大変だと思う。

 

ウチの選挙区の候補にも興味がなかったけれど、山本のいうように、先入観や党派心を捨てて、虚心坦懐に話を聞いてみるのもいいかもしれない。また、彼の言うように、政治家にとっては「票」を失うことな何より怖いことなので、有権者は「そこで」候補をコントロールすることもできるわけである。つまり、当選したあとも、「次はいれませんから」という手をもっと有権者は使うべきなのである。

 

いわゆる、昔風の選挙参謀では絶対に出て来ない、この戦略的ウェブサイト。山本を全面的に支持するかどうかはともかく、若者中心にこういう流れが出て来たことは嬉しい。(ただ、自民党を敗退させたその後が問題だし、また、そんな山本が誰かに利用されているかもしれないので、冷静に見てみる必要はあるけど)。

 

それより何より、、歯が痛くてたまらないし、今日は久々に発作を起こして怖かった。根を詰めすぎて勉強や読書をしているので、少し休まないと。