雨の銀座

主治医のクリニックのある銀座へ久々に。近所の内科で出してもらっている薬も併せて処方してもらい、且つ、その症状について併用できるツムラの漢方のクスリも出してもらった。

 

会うと気分が明るくなる女医さんで、内科的なことも訊ねると明快な説明で、トータルに健康についての話もできるので、元気な気分になった。漢方は様子をみて、あまり効かなかったらもうちょっと強いものに変えましょう、ということで、また3週間後の約束。女性はシリアスなものでなければ、精神科から内科まで婦人科医の主治医にトータルで相談するのが実はベストなのかもしれない。けれど、なかなかそういう人はいないのだ。

 

銀座通りもこのあたりは、ブルガリとかティファニーとか、ジュエラー通りになってしまっているのは残念だが、昔ながらのトラヤ帽子店とか、古いたたずまいのお店が並んでいるところをそぞろ歩いて風情があるのは、やはり銀座ならでは。伊東屋が改修中で松屋デパートで来年の手帳を買う。

 

この先生がクリニックを開いたときは何も銀座でなくても、と思っていた。そのころ、女性のためのクリニックというのを提唱したひとたちがいて、そのなかで意見が分かれ分裂し、私はもう一方の飯田橋のクリニックへずっと行っていたのだが、そちらが規模を大幅に縮小し、診療システムも変わってしまったので、今度はライヴァルである、こちらの先生のところへ来ることにしたのであった。

 

一見、バブルに見えたこちらの先生のほうが、結局、息長く本来の診療のありかたを続けているように思う。基本は保険診療だし。

 

それに、やはり銀座に出かけて、そのついでに綺麗な町並みや新しいお店を見たり、美味しいものを食べたりする、癒し効果もあるかもしれない。

 

たまたま遅いお昼のために入った広島県のアンテナショップのレストランで、美味しい鯛茶漬けを食べた。小さなすり鉢とすりこぎまでついてきた。懐石のような綺麗なしつらえのお盆が運ばれてきたときは、鯛を載せた丼を想像していたので、驚いた。

 

女医さんのところでは、トランキライザーも少量処方してもらっていたのだが、これを飲まないとやはりひどく違和感があったのが、山手で領聖してから、一度も飲んでいないのは不思議なことである。それが理由とは即断できないけれども。

 

考えてみると、イエスはさまざまな病気の癒しをおこなっている。今では、宗教は病気治しとは別物と見られているが…。