ネットショップ

毎時間のように、洪水やら雷、大雨の警報が出るのだけれど、その割には、大雨ではない。ただ、昨晩は結構ひどかったようだ。朝、5時ぐらいに外を見ると、雨樋のあたりがごうごう音をたてていた。

 

雨が晴れてから玄関の整理をしようと思っていたが、園芸用品やら食料品の荷物がだんだん積み上がって、見た目もよくないし、だいたい外へ出るにもひどく不便なので、午前中は備蓄用の水の箱をまずダイニングテーブルの下へ移し、いくつかの荷物の開梱をして、食料品などを物入れにしまったり。

 

感心したのは、いつもフルーツのボトルを買っている三重県のネット業者からの荷物で、ここは注文すると、ほとんど翌日か翌々日に到着する素早さ。そして今回は全国的に大雨だったからだろうと思うが、荷物全体をビニールでぴったりラップしてあるので、濡れた段ボールの不快さがなくて助かった。

 

三重県と言っても、住所は熊野で、しかも、ドールのパイナップルのシロップづけなのだが、別に輸入業者とかでもない。どこにでもある商品と地元の商品を安価な値段と素早い配送で売っているお店なのである。たまたまこのパイナップルボトルの値段を比較していて楽天で見つけたお店なのだが。とにかく早く、きちんとした梱包で届くのである。

 

このパイナップルも元を辿ると、震災のときに、スーパーで食料品が品薄になり、ビタミン補給と、シロップが甘過ぎないので、いざというときは、水分補給も兼ねるだろうということで、「備蓄食料」として愛用しているもの。とはいえ、今みたいに果物があまり無い時だと、これを結構食べているが。

 

園芸用品の方は、ランの植え替え用のバークチップなのだが、手頃な量のものがLサイズしかなかったのでそれにしたのだが、ものすごく大きなチップで、ランには使えないことが分かる。ネットではなかなかSサイズで適量の商品がなく、ふと思いついて、先日暑さのために諦めた当地の園芸店に電話してみたら、なんとすべてのサイズが揃っていて、量も4リットルという適量。おまけにとても親切で、胡蝶蘭だと、MかLサイズと書いてありますけど、というので、実際に見てたしかめます、と返事した。

 

駅と駅のあいだなので、クルマでないとダメかなと思っていたのだが、よく聞くとコミュニティバスの便があるのだという。お店のひとは、一時間に一本ぐらいだから不便ですよというのだが、それぐらいだと園芸店や病院、公民館に行くのに何の不便もないのではないか。どうせ、用事には時間がかかるのだし。

 

今日はさすがに警報が出ているので、明日か明後日、晴れたら買いにいくつもり。土地柄から、盆栽なども扱っているとウェブサイトには出ていたので、いろいろ見て回ると楽しいかもしれない。この市ではないが近隣市町村には、盆栽美術館などもあるように、郊外型都市なので、少し町を離れると植木屋とかが眼につく。

 

そういえば、ネットショッピングとからむが、先日、麻婆豆腐を食べていたお店で私の後ろの、どうも当地で手広く商売をしている貫禄のあるご老人が、誰かと御飯を食べていて、いろいろ面白い話が聞こえてきた。美味しいラーメンのお店の話とかもあったが、誰のことかしらないが、アメリカから帰ってきた、才覚のある人が、植木鉢のネットショッピングをビッグビジネスにしたそうで、「あれはすごい」と、さかんに感心していた。「インターネットの時代だからね〜」とお大尽は言っていた。

 

そういえば、ランのポリポットを買おうとネットを探していたら、当地の名前のついた植木鉢センターというのがあって、たしかに何でも揃う風の、シェアの大きそうなお店だった。その店が話に出ていたところだろうと思う。

 

まあ、それやこれやで、園芸のさかんなところだということを再発見。私は鉢やプランターは今まで100円ショップで買っていたが、このあいだ植え替え用の鉢をさがしにいったら、5月は園芸用品が売れ過ぎということで、大き過ぎる鉢と小さ過ぎる鉢しか残っていなかった。やはり専門店でなくては…と思ったところだったので、バスで行ける近くにそんなお店があるのは嬉しい。

 

今日もそういえば、朝、教育テレビをつけっぱなしにしていたら、野菜を作る、という番組の次が、やはり園芸番組で、シェイドガーデンのつくりかたというのをやっていた。シェイドガーデンなる言葉も初めて聞いたが、リーフプラントと勿忘草などの小さな花のあるようなものを上手に組み合わせて、文字通り「シェイド」の庭をつくっていた。

 

野菜のほうは、インゲンを、地植えとプランターで品種を変えてやってみせていたが、結構面白かった。へえと思ったのは、インゲンよりも、シカクマメという豆の類で、これはグリーンカーテンになるのだという。その上、実も花も葉も茎も、根まで食べられるのだとか。ブルーパープルみたいな可愛らしい花が咲く。

 

グリーンカーテンというと、ずっとゴーヤーが人気だったけれど、こういうのもあるのだなあと感心した。

 

片付けのあと、返却期限がきている本を図書館に返却に。北国の図書館は充実した内容でずいぶん利用させてもらったけれど、ここは最初、小さいのでがっかりしたが、生活に即した本や児童図書がむしろ充実していて、今日もゴーヤーの料理の本を借りた。ゴーヤーは好きだが、いつも同じ調理法で芸がなかったのだ。といって、読み応えのある本がないわけでもなく、新着図書などは結構面白いものがある。ここへ来てから料理や園芸の本をよく借りるようになった。

 

今日も、豆乳でつくるアイスクリームとかの載った、手軽なベジタリアンデザートの本もあって、これも借りたかったが、もう結構かさばるので、次回にでも。

 

震災以降、極端なサバイバルモードで、あまりスカートをはくなんてことも、首都圏では控えていたが、こちらだと、そんなに建て込んでいるわけでもないので、のんびりゆったり、マキシ丈のインド綿のスカートやワンピースを家では着るようになった。気持ちに余裕が出てきたのかもしれない。