夕方のこの時間、いつも夕食の支度をするちょうどそのころ、外では子供たちの遊ぶ声がひびいている。私の住んでいる棟と眼と鼻の先に、広場というほどではないけれど、子供たちがサッカーをしたり、一輪車に乗ったり、スケートボードをしていたりする、場所があるので、風にのって、彼らの声が聞こえるのである。
遊びをせむとや生まれけむ…の歌ではないけれど、子供たちの遊ぶ声は、こころなごむものがある。今は日が長いのだが、そうしてひびいていた声も、気がつくといつしか消えて、きっとそれぞれの家で御飯を食べているのだろう。
朝は朝で、鳥達が恋の季節だからだろうか、早い時間からかしましくさえずったり、追いかけっこをしているにぎやかさ。
それ以外は本当に静かな暮らしである。さびしいと言えばさびしいこともあるけれど、「ないもの」を考えるよりも、今持っているこの時間を大切にしたいなあと思う。
一昨日ぐらいから、たいへんな暑さなのだけれど、周りに樹木が多いためか、二階だからか、窓をあけておくと、風が抜けて、あまり蒸し暑さを感じないのはとても有り難い。
明日はゼラニウムの鉢植えの古い花の剪定をしよう。ラヴェンダーは真っ盛り。